「日本版死亡データベース(Japanese Mortality Database)」は、国際的な死亡データベースであるHuman Mortality Databaseと整合性をもち、わが国の生命表を死亡研究に最適化して総合的に再編成した死亡データベースです。このデータベースは、国立社会保障・人口問題研究所における人口問題プロジェクト研究「わが国の長寿化の要因と社会・経済に与える影響に関する人口学的研究」(平成23~25年度)、「長寿化・高齢化の総合的分析及びそれらが社会保障等の経済社会構造に及ぼす人口学的影響に関する研究」(平成26~28年度)、「長寿革命に係る人口学的観点からの総合的研究」(平成29~31年度)、「超長寿社会における人口・経済・社会のモデリングと総合分析」(令和2年度~)の一環として、構築・提供が行われています。
日本版死亡データベースは、国内外の死亡研究者をはじめとした、わが国の死亡データに関心を持つ人々に対して、死亡研究に資する生命表を提供することを目的としています。特に、HMDと整合性を図って構築されていますので、国際比較にも適したデータベースとなっていることが特徴ですが、一方、わが国固有の特性よりもHMDとの整合性が優先されている面もあります。一般に、JMDと厚生労働省が作成・公表している公式生命表は、基礎としている人口や作成方法が違うことから同じ数値とはなりません。死亡研究よりも、わが国の死亡状況を統計的に表した生命表を必要とされている場合には、厚生労働省が作成・公表している公式生命表をお使い下さい。
現在、日本版死亡データベースでは、全国及び都道府県別のデータ提供を行っています。日本版死亡データベースプロジェクトでは、データ提供と並行して新たな推計手法の開発を続けています。したがって、現在で提供されているデータも、将来、新たな手法の採用等に伴って修正され得るものであり、確定的なものではないことにご留意ください。詳しくは方法論をご覧下さい。
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