V.推計の方法と仮定

4.生残率の仮定(将来生命表)

(4) 将来生命表の推計結果

 将来生命表に基づく男女別平均寿命の推移を図V-4-10に示した。

 1) 死亡中位の仮定について

 標準的な将来生命表に基づくと、平成17(2005)年に男性78.53年、女性85.49年であった平均寿命(簡易生命表)は、平成22(2010)年には男性79.51年、女性86.41年、平成42(2030)年には男性81.88年、女性88.66年、平成67(2055)年には男性83.67年、女性90.34年となる。

 2) 死亡高位の仮定について

 死亡高位の仮定では、中位仮定に比べて死亡率が高めに、したがって平均寿命は低めに推移する。その結果、この仮定においては、平成67(2055)年の平均寿命は男性82.41年、女性89.17年となる。

 3) 死亡低位の仮定について

 死亡低位の仮定では、中位仮定に比べて死亡率が低めに、したがって平均寿命は高めに推移する。その結果、この仮定においては、平成67(2055)年の平均寿命は男性84.93年、女性91.51年となる。

V.推計の方法と仮定
 1.推計の方法
 2.基準人口
 3.出生率の仮定
  (1) 近年の出生動向
  (2) 出生率の推計方法
  (3) コーホート出生指標の仮定設定
   1)仮定設定の方法と参照コーホート
   2)平均初婚年齢と生涯未婚率の推定
   3)夫婦完結出生児数の推定
   4)離死別・再婚効果
   5)コーホート出生仮定値
  (4) 年次別出生率の推計結果
  (5) 出生性比の仮定
 4.生残率の仮定(将来生命表)
  (1) 近年の死亡動向
  (2) 生残率仮定設定の方法
  (3) 将来生命表の推計方法
  (4) 将来生命表の推計結果
 5.国際人口移動の仮定
  (1) 近年における国際人口移動の動向
  (2) 国際人口移動の仮定設定
   1)日本人の国際人口移動
   2)外国人の国際人口移動
   3)国籍異動について
 6.参考推計(超長期推計)について