V.推計の方法と仮定

3.出生率の仮定

(3) コーホート出生指標の仮定設定

 5) コーホート出生仮定値

 以上により設定された参照コーホートの生涯未婚率、平均初婚年齢、夫婦完結出生児数ならびに離死別再婚効果にもとづいて、既出の算定式により参照コーホートの合計特殊出生率を算出すると、中位1.20、高位1.47、低位1.02となる。参照コーホートの各要素の仮定値と合計特殊出生率および出生児数分布を表V-3-4および表V-3-5にまとめた。


 参照コーホートのコーホート合計特殊出生率(ならびに出生順位別生涯出生確率)が設定された後は、初婚率および出生順位別出生率の推移について先行コーホートからの趨勢に矛盾しないよう一般化対数ガンマ分布モデルのパラメータを決定する。パラメータが決定されれば一般化対数ガンマ分布モデルによって出生順位別年齢別出生率の将来値を得ることができる。一般化対数ガンマ分布モデルによって推定されたコーホートの出生率および初婚率についての諸指標を表V-3-6に記載した。

V.推計の方法と仮定
 1.推計の方法
 2.基準人口
 3.出生率の仮定
  (1) 近年の出生動向
  (2) 出生率の推計方法
  (3) コーホート出生指標の仮定設定
   1)仮定設定の方法と参照コーホート
   2)平均初婚年齢と生涯未婚率の推定
   3)夫婦完結出生児数の推定
   4)離死別・再婚効果
   5)コーホート出生仮定値
  (4) 年次別出生率の推計結果
  (5) 出生性比の仮定
 4.生残率の仮定(将来生命表)
  (1) 近年の死亡動向
  (2) 生残率仮定設定の方法
  (3) 将来生命表の推計方法
  (4) 将来生命表の推計結果
 5.国際人口移動の仮定
  (1) 近年における国際人口移動の動向
  (2) 国際人口移動の仮定設定
   1)日本人の国際人口移動
   2)外国人の国際人口移動
   3)国籍異動について
 6.参考推計(超長期推計)について