はじめに
将来推計人口の基本的性質と見方
推計結果の解説
仮定の解説
(1)合計特殊出生率1.26の意味
(2)なぜ寿命は延び続けるのか
(3)国際人口移動の仮定とその効果
1)外国人の出入国の状況
2)日本人の出入国超過の状況
3)国籍異動の動向
4)国際人口移動の仮定値が将来人口変動に及ぼす影響
a) 封鎖人口における総人口の推移:中位推計結果
b) 年齢三区分別人口における比較結果
c) 人口ピラミッドを用いた2055年における国際人口移動の影響
(4)将来推計人口の国際比較
(5)将来推計人口の描く日本人のライフコース
参考推計(条件付推計)
将来人口推計[報告書]

3.仮定の解説

(3) 国際人口移動の仮定とその効果

4)国際人口移動の仮定値が将来人口変動に及ぼす影響
  b) 年齢三区分別人口における比較結果

 人口の年齢構造に対する影響をみるために、年齢3区分別人口について比較の結果をみると(図3-16)、年少(0〜14歳)人口、および老年(65歳以上)人口では差がほとんどみられないが、生産年齢(15〜64歳)人口では比較的明瞭な差が生じており、国際人口移動の仮定はこの年齢層の人口を300万人ほど増やす効果があった。これは、外国人の国際人口移動(入国超過)が20歳前後に集中して生じていることによるものである。

 同様に年齢3区分別人口割合についての比較をみると(図3-17)、年少人口割合では僅差であるのに対し、生産年齢人口割合および老年人口割合には実質的な差が認められる。老年人口については人口数では差がみられなかったのに対し、割合では国際人口移動の仮定はこれを1.6ポイントほど下げる効果、すなわち人口高齢化を弱める効果が認められる。

図3-16,7 年齢3区分別人口・割合の比較:中位(中位)推計結果と封鎖人口 表3-2 年齢3区分別人口および割合の比較 表3-2 年齢3区分別人口および割合の比較

はじめに / 1 基本的性質と見方 / 2 推計結果 の解説 / 
3 仮定の解説 / 
参考推 計(条件付推計) / 将来人口推計[報告書]