3.仮定の解説
(3) 国際人口移動の仮定とその効果
4)国際人口移動の仮定値が将来人口変動に及ぼす影響 b) 年齢三区分別人口における比較結果
人口の年齢構造に対する影響をみるために、年齢3区分別人口について比較の結果をみると(図3-16)、年少(0〜14歳)人口、および老年(65歳以上)人口では差がほとんどみられないが、生産年齢(15〜64歳)人口では比較的明瞭な差が生じており、国際人口移動の仮定はこの年齢層の人口を300万人ほど増やす効果があった。これは、外国人の国際人口移動(入国超過)が20歳前後に集中して生じていることによるものである。
同様に年齢3区分別人口割合についての比較をみると(図3-17)、年少人口割合では僅差であるのに対し、生産年齢人口割合および老年人口割合には実質的な差が認められる。老年人口については人口数では差がみられなかったのに対し、割合では国際人口移動の仮定はこれを1.6ポイントほど下げる効果、すなわち人口高齢化を弱める効果が認められる。
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