3.仮定の解説
(3) 国際人口移動の仮定とその効果
国際人口移動の仮定設定あたっては、どこの国にもあてはまるような普遍的なモデルは存在しない。それは国際化の進展や経済変動にともなって大きく変化するし、当該国や相手国の政策や情勢によっても影響を受ける。
したがって、わが国の将来人口推計の仮定設定に際しては、まず、日本人と外国人に分け、それぞれについて相手の国や地域、男女の別などの移動の動向を詳細に観察し、中長期的な傾向を読み取って、これを将来に投影する方法をとっている。
ここでは仮定設定の基となった人口移動の動向について概説することにする。
また、平成18年12月推計においては、新たに日本人とわが国に在住する外国人の間の国籍異動(帰化と国籍離脱)についても実績統計に基づいて仮定を設定し、推計に反映させることで精密化を図った。その動向についても合わせて解説する。
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