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(1)研究目的
本研究においては,非大都市圏の人口移動状況を明らかにすると同時に,有効な地域再生策を提示すること
を主たる目的とする。小地域統計や既往研究などから,小地域別の人口移動流を推定し,そのパターン変化
を分析する。続いて,高齢者を中心とした移動について,各種インフラのデジタル地図データを用いて,移
動と地理的要因との関連を詳細に分析する。得られた情報から,複数の都市圏をケーススタディとして圏内
の人口分布予測を行ったうえで,主に施設再配置や交通体系の再編の観点から具体的な地域計画案を提示す
る。さらに一連の実証研究で得た知見から今後の地域計画のあり方に関する理論を展開し,持続可能な地方
都市の将来像を描く。
(2)研究計画
・ 平成23年度
初年度は,人口移動流の推定に関連する海外の文献をレビューすると同時に,国内の人口移動傾向を精
査し,小地域別の人口移動流の推定方法を構築する。
・ 平成24年度
本年度は,上記で推定された人口移動とそれを規定する地理的条件の分析に力点を置き,空間解析によっ
て,特に高齢者の人口移動と関連の深い因子を抽出する。
・ 平成25年度
3年目に当たる本年度は,2年目で実地調査を行った都市圏について具体的な地域計画案を提示する。併
せて,全体としての研究成果の報告を行う。
(3)研究組織の構成
研究代表者 小池司朗(人口構造研究部第2室長)
(4)研究成果の公表予定
平成23年度は主にデータ入手と分析に時間を充てるが,平成24・25年度には複数の学会で報告を行い,論
文をまとめる予定である。