日本版死亡データベース 004_004版(~2022年)
概要
日本版死亡データベースの作成は、HMDの方法論に準拠して行っています。HMDの方法論の概要は以下のとおりです。
- 出生数:可能な限り長期間の性別年間出生数を収集する。
- 死亡数:可能な限り詳細なレベルの死亡数を収集し,生データがまとめられている場合,統一的な手法によって,満年齢別・死亡年別・出生年別の死亡数を推定する。
- 人口規模:各年1月1日現在推計人口を,統計データから得るか,またはセンサスと出生・死亡数に基づいて推計する。
- リスク対応生存延べ年数(Exposure-to-risk):ある年齢×時間区間において,死亡リスクにさらされる生存延べ年数を推計する。
- 死亡率:ある年齢×時間区間に属する死亡数の,対応する区間の生存延べ年数に対する比として計算する。
- 生命表:生命表を作成するため,まず死亡確率が死亡率より計算され,これにより生命表が求められる。
より詳しい作成方法については、Human Mortality Databaseのウエブサイトをご参照下さい。
なお、JMDでは、単にHMDの方法論を適用するだけではなく、いくつかの点について、比較可能性を阻害しない範囲で、日本の死亡状況により適合させるための変更を行っています。主な変更点は以下の通りです。
JMDでは死因に関する長期時系列観察を行う観点から、死因別年齢調整死亡率を提供しています。年齢調整死亡率の基準人口には、厚生労働省の人口動態調査で用いられている「平成27年モデル人口」を使用しています。
基準人口についての詳細は、厚生労働省「基準人口の改訂に向けた検討会」をご参照下さい。