2.別居している親との居住状態

  • 妻の年齢によって差のある親の居住状態
     別居している夫妻双方の母親の居住状態をみると、妻の年齢が若い場合、妻の親は「未婚のきょうだい」、あるいは「親夫婦だけ」で生活している割合が高い。妻の年齢が上昇すれば、次第に別居している親は「既婚のきょうだい」と同居する方向にシフトし、「単身」での生活も徐々に増加していく。これは妻の年齢が上がるとともにその親やきょうだいも歳をとりともに高齢化することと符合する。前回に比べさらにその傾向は強くなり、ほぼ各年齢層とも、未婚のきょうだいとの生活が増し、一方既婚のきょうだいと居住するケースは減少している。各年齢層とも単身、夫婦のみで生活する親が増加しているものの、年齢が49歳までの妻の母親のほぼ半数は、自分の未既婚のきょうだいと生活している。妻の出産や子育てが遅くなるほど、親は妻の既婚のきょうだいと生活する割合が高くなり、気軽には親の支援を得にくい状況が増す。
図2 年齢別、母親の居住状態
年齢別、母親の居住状態



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