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国立社会保障・人口問題研究所

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第T部 独身者調査の結果概要:第1章 結婚という選択

<序章.調査実施の概要と結果の要約 T-2.異性との交際>



T-1.結婚という選択
1.結婚の意思

結婚する意思をもつ未婚者は9割弱で推移
 いずれは結婚しようと考える未婚者の割合は、いぜんとして高い水準にあり、18〜34歳の男性では85.7%、同女性では89.3%である。一方、「一生結婚するつもりはない」と答える未婚者の微増傾向は続いており、男性では12.0%、女性では8.0%となった。

図表T-1-1 調査別にみた、未婚者の生涯の結婚意思


ある程度の年齢までに結婚しようと考える未婚者は過半数
 結婚する意思のある未婚者のうち、「ある程度の年齢までには結婚するつもり」と考える割合は1990年代を通して減少し、「理想の結婚相手が見つかるまでは結婚しなくてもかまわない」と考える割合を一旦下回ったが、第13 回調査(2005年)では増加傾向に転じ、今回調査では男女ともに半数を超えて推移している。

図表T-1-2 調査別にみた、結婚意思をもつ未婚者の結婚に対する考え方


一年以内に結婚する意思のある未婚者、男性では全年齢層、女性では20 代後半で微増
 一年以内に結婚する意思のある未婚者の割合(※1)は、全調査期間を通じて、女性の方が男性よりも高い。前回調査と比べると、男性ではすべての年齢層で微増し、18〜34歳では45.5%となった。女性では年齢層によって傾向が異なり、20代後半のみで微増した。

※1 一年以内に結婚する意思のある未婚者の割合とは、「一年以内に結婚したい」と「理想的な相手が見つかれば(一 年以内に)結婚してもよい」と回答した未婚者を合わせた割合である。

図表T-1-3 調査・年齢別にみた、未婚者の一年以内の結婚意思


就業状況によって異なる男性の一年以内の結婚意思
 一年以内に結婚する意思のある未婚者の割合を就業状況別にみると、男性では大きな差がみられ、自営・家族従業等、正規の職員で高く、パート・アルバイト、無職・家事などで低い傾向がある。女性では学生を除くと、そのような差はみられない。

図表T-1-4 調査・就業の状況別にみた、一年以内に結婚する意思のある未婚者割合の推移

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2.結婚の利点・独身の利点

「結婚に利点あり」は男性で6割台、女性は7〜8割程度で推移
 結婚することに利点があると感じている未婚男性は、おおむね6割台で推移している。女性では2000年代からみられる微増傾向が継続し、今回は77.8%となった。

図表T-1-5 調調査別にみた、未婚者の結婚の利点に対する考え


結婚の利点、「自分の子どもや家族をもてる」が増加傾向、女性では「経済的に余裕がもてる」も増加
 結婚することの具体的な利点のとらえ方をみると、男女とも「自分の子どもや家族をもてる」を挙げる人の増加傾向は、第9回調査(1987年)からほぼ一貫して続いている。2000年代以降、「精神的安らぎの場が得られる」と「愛情を感じている人と暮らせる」は減少傾向、「親や周囲の期待に応えられる」は増加傾向にある。また、女性では「経済的に余裕がもてる」が増加傾向にあり、今回初めて2割を超えた。

図表T-1-6 調査別にみた、各「結婚の利点」を選択した未婚者の割合


「独身に利点あり」は男女とも8割台で推移
 独身生活に利点があると考えている未婚者は男女とも高い割合を維持しており、男性では 83.5%、女性では88.7%である。

図表T-1-7 調査別にみた、未婚者の独身生活の利点に対する考え

独身生活の最大の利点は「行動や生き方が自由」であること
 独身生活の利点は、男女ともに「行動や生き方が自由」を挙げる人が圧倒的に多く、男性では69.7%、女性では75.5%であった。それ以外では「金銭的に裕福」、「家族扶養の責任がなく気楽」、「広友人関係を保ちやすい」が比較的多い。これらの傾向は第9回調査(1987年)以降ほとんど変わっておらず、結婚すると行動や生き方、金銭、友人関係などが束縛されるという未婚者の感じ方は根強い。ただし女性では、友人関係が束縛されるという意識は弱まってきている。


図表T-1-8 調査別にみた、各「独身生活の利点」を選択した未婚者の割合

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3.結婚へのハードルと独身でいる理由

「結婚の障害あり」は男女とも約7割
 18歳以上35歳未満の「いずれ結婚するつもり」と回答した未婚者に、「現在交際している人と(あるいは理想的な相手が見つかった場合)、一年以内に結婚するとしたら何か障害になることがある」かどうかをたずねたところ、男性68.3%、女性70.3%の者から結婚することについて何らかの障害があると回答があった。前回調査(2010年)と比べると、男性は0.2ポイント増加したが、女性は1.2ポイント減少した。

図表T-1-9 調査別にみた、未婚者の結婚の障害の有無


結婚の障害は「結婚資金」が最多
 結婚意思のある未婚者に、一年以内に結婚するとしたら何か障害となることがあるかをたずねたところ、男女とも「結婚資金」を挙げた人が最も多く(男性43.3%、女性41.9%)、前回とほぼ同水準であった。また「職業や仕事上の問題」を障害に挙げる人が増えている一方で、「親の承諾」、「親との同居や扶養」を結婚の障害と考える人が減っている。こうした傾向は特に女性で顕著である。

図表T-1-10 調査別にみた、結婚の障害の内容


独身でいる理由は、結婚をする積極的理由の欠如や、25歳を過ぎると適当な相手がいないこと
 結婚意思のある未婚者に独身でいる理由をたずねたところ、若い年齢層(18〜24歳)では「(結婚するには)まだ若すぎる」、「まだ必要性を感じない」「仕事(学業)にうちこみたい」など、結婚するための積極的な動機がないこと(“結婚しない理由”)が多く挙げられている。今回は特に女性で「仕事(学業)にうちこみたい」が増加し、18〜24歳ではもっとも多い理由となった。一方、25〜34歳の年齢層では、「適当な相手にまだめぐり会わない」などの結婚の条件が整わないこと(“結婚できない理由”)へ重心が移る。しかし、この年齢層でも「自由さや気楽さを失いたくない」、「まだ必要性を感じない」と考える未婚者は多い。

図表T-1-11 調査・年齢別にみた、各「独身にとどまっている理由」の選択割合

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4.結婚意思のない未婚者の意思の変化

結婚意思のない男性の約4割、女性の半数が、過去には「いずれ結婚するつもり」と考えた経験あり
 「一生結婚するつもりはない」と回答した未婚者(1.(1)参照)に、「これまでにいずれ結婚するつもりと思ったことがあるか」をたずねたところ、「ある」と回答した割合は、18〜34歳で男性41.4%、女性50.7%であった。

図表T-1-12 これまでに「いずれ結婚するつもりがある」と思った経験の有無:第15回調査(2015年)(結婚意思のない未婚者)


今後「いずれ結婚するつもり」に変わる可能性があるとする未婚者は4〜5割
 「一生結婚するつもりはない」と回答した未婚者に、今後結婚の意思が変わる可能性があるか をたずねたところ、「ある」と回答した割合※2男性では44.1%、女性では49.8%であった。

※2 「ある」と回答した割合は、「あると思う」と「あるかもしれない」と回答した未婚者を合わせたものである。

 

図表T-1-13 今後「いずれ結婚するつもり」に変わる可能性の有無:第15回調査(2015年)(結婚意思のない未婚者)


「いずれ結婚するつもり」に変わる可能性があるとした場合の理由は、相手の出現、収入増が主
 今後「いずれ結婚するつもり」に変わる可能性があると回答した未婚者に、変わるとした場合 の理由をたずねたところ、相手の出現、経済面の改善、本人や家族の事情の変化が多く選択され た。

図表T-1-14 今後「いずれ結婚するつもり」に変わる可能性があるとした場合の理由:
第15回調査(2015年)(結婚意思のない未婚者)


<序章.調査実施の概要と結果の要約 T-2.異性との交際>