第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)
国立社会保障・人口問題研究所は、平成27(2015)年に実施した「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」の 結果報告書(確定値)をとりまとめました。
調査の概要
出生動向基本調査は、わが国の結婚と夫婦出生力の動向ならびにその背景を定期的に調査・計量し、 関連諸施策ならびに人口動向把握等に必要な基礎データを得ることを目的とした調査で、独身者調査と 夫婦調査から構成されています。 調査対象は、独身者調査では「平成27年国民生活基礎調査」で設定された調査区から無作為に選ばれた 900調査区に居住する18歳以上50歳未満の全ての独身者で、夫婦調査では独身者調査と同じ900調査区に居住する50歳未満の有配偶女性です。 独身者調査では調査票配布数11,442票に対して有効票数は8,752票、有効回収率は76.5%でした。 また、夫婦調査では調査票配布数7,511票に対して有効票数は6,598票、有効回収率は87.8%でした。
集計結果のポイント
【独身者調査】
- いずれは結婚しようと考える未婚者の割合は、男性85.7%(前回86.3%)、女性89.3%(同89.4%)で、依然として高い水準にある。
- 異性の交際相手をもたない未婚者は引き続き増加し、男性69.8%(前回61.4%)、女性59.1%(同49.5%)となった。
【夫婦調査】
- 夫婦の完結出生児数(最終的な出生子ども数の平均値)は、前回調査に引き続き2人を下回った(前回1.96 → 1.94人) 。半数を超える夫婦が2人の子どもを生んでいる一方で(54.0%)、子ども1人の夫婦が増加している(18.6%)。
- 第1子出産前後の妻の就業継続率は、これまで4割前後で推移してきたが、2010~14年では53.1%へと上昇した。
【独身者・夫婦調査共通項目】
- 未婚者の平均希望子ども数は、男女ともに低下し、男性では初めて2人を切った(男性前回2.04 → 1.91人, 女性同2.12 → 2.02人)。
- 夫婦の平均理想子ども数、平均予定子ども数はいずれも低下し、過去最低となった(理想子ども数前回2.42 → 2.32人, 予定子ども数同2.07 → 2.01人)。
- 夫婦の予定子ども数が理想子ども数を下回る理由として最も多いのは、依然として「子育てや教育にお金がかかりすぎる」(56.3%)、 次いで「高年齢で生むのはいやだから」(39.8%)。
調査の公表資料(HTML版)
調査の公表資料(PDF版)
『現代日本の結婚と出産:第15回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)報告書』(全体版)(最終更新日2022年3月14日)
調査結果報告書(分割版)
- 表紙、序文、目次
- 序章 調査実施の概要と結果の要約
- 第Ⅰ部 独身者調査の結果概要
- 第Ⅱ部 夫婦調査の結果概要
- 第Ⅲ部 独身者・夫婦調査共通項目の結果概要
- 用語の解説
- 付属資料:調査関係資料
- 付属資料:主要結果表目次、結果表利用上の注意、各回調査における標本の概要
- 付属資料:単純集計結果表(最終更新日2022年3月14日)
- 付属資料:クロス集計主要結果表(独身者調査)
- 付属資料:クロス集計主要結果表(夫婦調査)
- 奥付
※このページに掲載している報告書の情報は最新です。
これまでの正誤情報は こちら (最終更新日2022年3月14日)
統計表
※すべてのクロス集計結果表は、政府統計の総合窓口 e-Stat に掲載されています。
2016年9月15日公表の速報値に関する情報はこちら
※本調査の結果を引用される際は、出典を明記してご利用ください。
本調査の内容を利用された場合、その掲載誌などを下記宛てに一部ご送付いただければ幸いです。
〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル6階
国立社会保障・人口問題研究所 人口動向研究部
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