・妻30歳代までの夫妻の母親は、どちらかがほぼ100%近く生存している。
・同居別居割合は、40歳代前半の妻までは、別居傾向が強まっており、34歳までの妻では8割程度が別居である。とくに、都市的地域でその傾向が強いが、農村的地域でも別居が増加している。
・別居の場合は、若年世代ほど親の近くに居住する傾向がある。
・妻の年齢別に親の介護の要否をみると、39歳以下の妻では、子育てと介護の両方を担う妻は比較的少ない。
・娘と話をする頻度は、結婚後も週1〜2回以上の頻度で7割強が話をしている。
・未婚の成人子に対して、男子で3割、女子で4割が生活費などの経済的支援をしている。何らかの経済的支援は、結婚後もかなり高い割合で続いている。
・結婚している娘に対しては、出産や孫の世話で3分の2が援助をしている。
・同様に、結婚している娘に対して、悩み事の相談相手になっている母が4割弱おり、結婚後も母娘の緊密な関係がうかがえる。
・妻の家事時間は、平日、休日とも30歳代の妻がもっとも長い。
・フルタイムで働く主婦で、平日の家事時間が4時間以上もほぼ3割いる。
・夫の帰宅時間が8時前だと主婦の家事時間は30分近く短かくなる。
・妻がフルタイムで働いていても、夫の3割弱は全く家事をしない。
・子どもが1歳未満でも、育児は8割近くが妻に集中しており、夫のほぼ1割は全く育児をしない。
・それぞれの育児の領域で、遂行率は多少伸びているが、「寝かしつける」ではほぼ5年前と同様である。
・「寝かしつける」では6割、「食事をさせる」「おむつを替える」などの育児では、夫のほぼ半数がほとんど行っていない。
・夫の家事、育児に対する妻の評価は、多少の遂行率の上昇にも関わらず、否定的態度が1割増加している。
・夫に対する家事、育児への期待度はわずかであるが増加し、妻の要求水準が上がったことにより、夫の遂行率はわずかに上昇したが妻の満足度は低下している。
・夕食をいつも一緒にする夫婦は7割を越えるが、30歳40歳代の主婦の家庭では6割 前後しかない。
・よく心配や悩み事を夫に相談する妻は40歳代で、3人に1人程度である。
・家庭内の裁量権は妻が持つ場合が多く、夫が寄与する割合は小さい。
・家計の分配や管理・運営は妻が主に行う割合が7割を占めている。また、育児や子ど もの教育についての決定を、主に夫が行う家庭はほとんどない(3.6%)。
・妻が自分の親と同居している場合裁量権が大きくなり、夫の親と同居している場合は 小さくなる。
・現実でもっとも多いのは、再就職型の5割で、専業主婦型2割、DINKS型は少ない。理想でも、ほぼ似通った割合になっており、理想と現実の一致度がもっとも高いのは、再就職型である。
・専業主婦の妻は、夫には「稼ぎ手役割と家庭役割」の両方を望み、自分自身は「家事や育児の専従者」からの回避といった態度がうかがえる。
・20歳代の妻では、子どもを持つこと=社会的認知に対して8割近くが否定的態度、60歳代とは35%の開きがみられる。
・乳児期における母親の育児専念は9割に及ぶ圧倒的な支持を得ている。
・「年をとった親夫婦は息子夫婦と一緒に暮らすのがよい」に対して、否定的態度が1割増加している。
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(2003年3月24日掲載開始)