4.不妊と流死産



(1)不妊についての心配と治療経験



  • 不妊を心配したことのある夫婦は3割、子どものいない夫婦では半数
     不妊を心配したことがある(または現在心配している)夫婦の割合は、31.1%と前回(25.8%)から5ポイント増加した。子どものいない夫婦ではこの割合は52.2%にのぼる(同44.7%)。また、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は全体で16.4%、子どものいない夫婦では28.6%であった。調査時点で治療中の夫婦は全体で1.5%であり、その中では子どものいない夫婦が77.0%、子どもが1人いる夫婦が22.0%となっており、5組に1組以上は2人目の子どもを持つための治療をしている。

  • 不妊の心配経験や治療経験は増加傾向
     不妊の心配をしたり、検査や治療経験のある夫婦の割合は、近年増加傾向にある。結婚後15〜19年の夫婦でみると、不妊を心配した経験のある割合は、第12回調査(2002年)の20.0%から、第13回調査(2005年)21.7%を経て、今回27.6%となった。また、検査や治療の経験がある(治療中を含む)割合も同時期に12.1%から、12.8%を経て、今回16.5%となった。



(2)流死産の経験



  • 6組に1組の夫婦が過去に流死産を経験
     流死産を経験したことのある夫婦の割合は全体で16.1%であった。その中で流死産を2回以上経験している夫婦は全体で3.4%いる。結婚後5年未満の夫婦における流死産経験割合を見ると、第11回調査(1997年)では7.8%であったが、その後増加傾向にあり、第14回調査(2010年)では10.2%となっている。






目次へ戻る 前へ戻る  次へ進む

社人研トップへ