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国立社会保障・人口問題研究所

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第V部 独身者・夫婦調査共通項目の結果概要:2.生活経験と交際・結婚・出生




V-2.生活経験と交際・結婚・出生
(1)学卒時の従業上の地位

学卒時に正規の職員として就業していた割合は、未婚女性よりも有配偶女性で高い
 年齢別に学卒時の従業上の地位をみると、25〜29歳の未婚者のうち学卒時に正規の職員として就業していたのは62.4%であったが、有配偶女性(夫婦の妻)では66.8%とより高くなっている。この傾向は30〜34歳、35〜39歳にもみられるほか、最後に卒業した学校別でも同様にみられる。

図表V-2-1 年齢・最後に卒業した学校別にみた、学卒時の従業上の地位の構成: 第15回調査(2015年)、未婚女性、有配偶女性(夫婦の妻)
  
  

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(2)交際相手・結婚相手との出会いのきっかけ

出会いのきっかけは、未婚者・夫婦ともに職場、友人やきょうだい、学校を通じてが7割を占める
 未婚者が交際相手と出会ったきっかけについてみると、「学校で」が男性では27.8%、女性では23.7%と最も多く、「友人・兄弟姉妹を通じて」(男性 20.7%、女性21.5%)と「職場や仕事で」(男性 18.5%、女性 20.9%)がこれに続き、この上位3つで約7割を占めている。
 一方、夫婦について夫妻が知り合ったきっかけをみると、「友人・兄弟姉妹を通じて」、「職場や仕事で」がそれぞれ30.9%、28.1%とおよそ3割で、次いで「学校で」が11.7%となっている。これら上位3つは、順番は異なるものの未婚者と共通で、未婚者と同様全体の約7割を占めている。

図表V-2-2 未婚者が現在の交際相手と出会ったきっかけの構成:第15回調査(2015年)
 


図表V-2-3 調査別にみた、夫妻が出会ったきっかけの構成
 

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(3)子どもとのふれあい経験や周囲の結婚に対する評価

子どもとのふれあい経験や周囲の結婚に対する評価は、未婚男女で差
 子どもとのふれあい経験や友人の結婚生活に対する見方は未婚男女で差がみられ、総じて女性のほうが、ふれあいの機会がよくあり(男性で4割、女性で5割)、友人の結婚生活を肯定的に見ている(男性で5割、女性で6割)。両親の夫婦関係については、男女で回答傾向に差はなく、半数が肯定的にとらえている。

図表V-2-4 未婚者の年齢別にみた、子どもとのふれあい経験や周囲の結婚に対する評価:第15回調査(2015年)
 


子どもとふれあう機会が多かった(多い)未婚者や、両親や友人の結婚に肯定的な未婚者は 結婚意欲が高い
 子どもとのふれあい経験、両親や友人の結婚に対する評価などによって、未婚者の生涯の結婚意思に違いがあるかをみてみると、赤ちゃんや小さい子どもとふれあう機会が多かった人や、両親や友人の結婚生活を肯定的にみている人のほうが、「いずれ結婚するつもり」と回答する割合が高い。

図表V-2-5 子どもとのふれあい経験や周囲の結婚に対する評価別にみた、 未婚者の生涯の結婚意思:第15回調査(2015年)
 


有配偶女性の子どもとのふれあい経験は初婚年齢で差、周囲の結婚に対する評価はおおむね肯定的
 結婚持続期間10年未満の初婚どうし夫婦の妻について、結婚以前に子どもとふれあう機会がよくあった(「あてはまる」を選択した)割合を妻の初婚年齢別に比較すると、25歳未満で結婚した妻でもっとも高かった。また、妻が結婚する前に、すでに結婚していたまわりの友人を幸せそうだと思っていた割合は、25〜34歳で結婚した妻においてもっとも高く(67.7%)、この年齢で結婚した妻の多くが結婚に対して肯定的なイメージを持っていたことがうかがえる。

図表V-2-6 妻の初婚年齢別にみた、子どもとのふれあい経験や周囲の結婚に対する評価:第15回調査(2015年)(結婚持続期間10年未満の夫婦の妻)
 

子どもとのふれあい経験が「あった(ある)」人ほど、望む子ども数が多い
 「赤ちゃんや小さい子どもとのふれあい機会がよくあった(ある)」という項目に「あてはまる」と回答した未婚者の平均希望子ども数は、「あてはまらない」と回答した人よりも高い傾向にあった。とくに未婚女性で大きな差がみられた。一方、結婚持続期間10年未満の夫婦の平均理想・予定子ども数についても、ふれあい経験がよくあった妻で高い傾向にある。

図表V-2-7 未婚男女・有配偶女性(結婚持続期間10年未満)の子どもとのふれあい経験別にみた、
平均希望・理想・予定子ども数:第15回調査(2015年)未婚男女(18〜34歳)、夫婦の妻(18〜34歳)