結婚と出産に関する全国調査とは、どんな調査ですか?
わが国の人口や社会保障について、基本的なことを把握することは大変重要です。国立社会保障・人口問題研究所では、さまざまな他の統計を活用した研究も行っていますが、より詳しい情報を得るには、他の統計では得られないデータを集める必要があります。そのために、独自の調査として「社会保障・人口問題基本調査」が行われています。
「社会保障・人口問題基本調査」は、「結婚と出生」「世帯の変化」「家族の機能」「人口移動」「人々の支え合い」をテーマにした5つの調査で成り立っています。今年の調査は、「結婚と出生」を取り上げた調査を実施します。これが「結婚と出産に関する全国調査」で、正式名称は「出生動向基本調査」です。
「出生動向基本調査」では、日本に住んでいる皆さんの結婚や出生の過程について調べ、その変化の実態と要因を明らかにします。この調査は1940年からほぼ5年ごとに実施され、今回は15回目にあたります。
ページトップへ戻る↑
なぜ、この調査を行うのですか?
この調査は、国民のみなさまの結婚、出産、子育てについて、その現状を把握し、これにかかわる政策的な課題を探るために行われています。それらは、少子高齢化が進む今後の日本社会の見通しや、暮らしにかかわる国や自治体の施策を考えるうえで重要な資料となるため、国の研究機関である国立社会保障・人口問題研究所によって調査が行われています。
ページトップへ戻る↑
調査の対象者は、どうやって選ばれるのですか?
この調査の対象となるのは、厚生労働省が実施する平成27年国民生活基礎調査の対象となった地域の中から無作為に選ばれた地域にお住まいの世帯のうち、次の1または2に該当するすべての個人です。
- ご結婚されている年齢50歳未満の女性(届出の有無は問いません)
- 18歳〜50歳未満の独身の男性・女性
5,000万を超える日本のすべての世帯に調査を御願いすると、膨大な経費・人員・日数がかかってしまいますので、この調査では、一部の世帯について調査を行い、その結果をもとに全国の状況を推察するという方法を採っています。この調査の対象となった方には、国民生活基礎調査とあわせて2つの調査にご協力いただくことになりますが、どうぞご理解の上、ご協力をお願いいたします。
ページトップへ戻る↑
調査は、いつ行われるのですか?
平成27年(2015年)6月25日(木)が調査期日ですので、その前後2週間くらいに調査票の配布と回収が行われます。調査票には6月1日(月)現在のことを記入していただきます。
ページトップへ戻る↑
調査では、どのようなことを聞くのですか?
この調査には、結婚されている方への調査票(夫婦票)と、独身の方への調査票(独身者票)の2種類があります。それぞれについて、おたずねするのは概ね以下の項目です。
夫婦票
- 夫婦(および両親)の人口学的・社会経済的属性
- 夫婦の結婚過程に関する事項
- 夫婦の妊娠・出産に関する事項
- 妻の就業と出産・子育てに関する事項
- 保育環境・保育資源に関する事項
- 妻の結婚・子ども・家族に関する意識
独身者票
- 独身者(および両親)の人口学的・社会経済的属性
- 結婚への意欲・態度およびその背景に関する事項
- 異性関係・パートナーシップに関する事項
- ライフコースに対する考え方
- 結婚・子ども・家族に関する意識・周囲からの影響
|