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国立社会保障・人口問題研究所

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プロジェクトの概要

日本版死亡データベースは、国立社会保障・人口問題研究所の研究プロジェクト「わが国の長寿化の要因と社会・経済に与える影響に関する人口学的研究(平成23~25年度)、「長寿化・高齢化の総合的分析及びそれらが社会保障等の経済社会構造に及ぼす人口学的影響に関する研究」(平成26~28年度)、「長寿革命に係る人口学的観点からの総合的研究」(平成29~31年度)、「超長寿社会における人口・経済・社会のモデリングと総合分析」(令和2年度~)の一環として作成されています。

わが国の平均寿命は20世紀後半に著しい伸長を遂げ、現在,世界有数の長寿国として国際的に見てもトップクラスの水準を誇っています。そして,「日本の将来推計人口(平成29年推計)」によれば,平均寿命は2065年には男性84.95年,女性91.35年(死亡中位仮定)に達すると推計されており,今後も長寿のフロントランナーとして走り続けるものと見込まれます。

このような,世界にも類を見ない長寿化のメカニズムと背景,また,これらが日本社会に与える影響を的確に捉えるためには,死亡データベースの構築とそれに基づいた人口学的分析を中心としつつ,社会・経済面や医学・生物学的視点などに基づく学際的アプローチが不可欠です。また,寿命に大きく影響を与え,生存のクオリティの大きな要素である健康に関してもあわせて分析を行う必要があります。しかしながら,長寿化の要因・影響に関し,人口学的分析を核としながら,関連分野との連携を図って総合的な知見を得る研究の蓄積は未だに多くないのが現状です。

そこで,当研究プロジェクトでは,わが国の生命表を人口分析の目的から総合的に再編成した「日本版死亡データベース(Japanese Mortality Database,以下JMD)」を構築し,長寿化について健康を含めた多角的かつ学際的なアプローチに基づく総合的な分析を行うとともに,長寿化が社会・経済に与える影響についても考察を行っています。このように、JMDはこれら研究プロジェクトの一つの核を成すものです。