表4−3 女子の出生力および再生産力に関する主要指標:1925〜2005年  
 年次 合計特殊出生率 総再生産率 ジュン再生産率 再生産 静止粗   1930年を基準とした指数
残存率 再生産率 (1)-(5) 合計特殊出生率 総再生産率 ジュン再生産率
(3)/(2) (1)/(3)  
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
1925 5.10 2.51 1.65 0.66 3.10 2.00 108.4 109.3 108.2
1930 4.70 2.29 1.52 0.66 3.09 1.61 100.0 100.0 100.0
1940 4.11 2.01 1.43 0.71 2.87 1.24 87.4 87.5 94.2
1947 4.54 2.21 1.68 0.76 2.71 1.84 96.6 96.3 110.4
1948 4.40 2.14 1.75 0.82 2.52 1.88 93.5 93.3 114.9
1949 4.32 2.11 1.74 0.82 2.48 1.83 91.7 91.9 114.2
1950 3.65 1.77 1.50 0.85 2.43 1.22 77.6 77.3 98.6
1951 3.26 1.59 1.38 0.86 2.37 0.89 69.3 69.4 90.4
1952 2.98 1.45 1.29 0.89 2.31 0.66 63.2 63.2 84.5
1953 2.69 1.31 1.17 0.89 2.30 0.40 57.3 57.3 77.1
1954 2.48 1.20 1.09 0.90 2.28 0.20 52.7 52.5 71.4
1955 2.37 1.15 1.06 0.92 2.24 0.13 50.4 50.2 69.4
1956 2.22 1.08 0.99 0.92 2.24 -0.01 47.2 47.1 65.3
1957 2.04 0.99 0.92 0.93 2.22 -0.18 43.4 43.3 60.5
1958 2.11 1.03 0.96 0.93 2.21 -0.10 44.9 44.8 62.9
1959 2.04 0.99 0.93 0.94 2.20 -0.16 43.3 43.2 61.0
1960 2.00 0.97 0.92 0.94 2.18 -0.18 42.6 42.5 60.4
1961 1.96 0.95 0.90 0.95 2.17 -0.21 41.7 41.5 59.4
1962 1.98 0.96 0.91 0.95 2.16 -0.19 42.0 41.8 60.0
1963 2.00 0.97 0.93 0.96 2.14 -0.14 42.6 42.5 61.4
1964 2.05 1.00 0.96 0.96 2.14 -0.09 43.6 43.4 63.0
1965 2.14 1.04 1.01 0.97 2.12 0.01 45.5 45.4 66.2
1966 1.58 0.76 0.73 0.97 2.15 -0.57 33.5 33.1 48.3
1967 2.23 1.08 1.05 0.97 2.12 0.11 47.3 47.3 69.1
1968 2.13 1.03 1.00 0.97 2.13 0.00 45.3 44.9 65.8
1969 2.13 1.03 1.00 0.97 2.13 0.00 45.3 44.9 65.7
1970 2.13 1.03 1.00 0.97 2.13 0.01 45.4 44.9 66.0
1971 2.16 1.04 1.02 0.98 2.12 0.04 45.9 45.5 66.9
1972 2.14 1.04 1.01 0.98 2.11 0.03 45.5 45.2 66.6
1973 2.14 1.04 1.01 0.98 2.11 0.03 45.5 45.3 66.7
1974 2.05 0.99 0.97 0.98 2.11 -0.06 43.5 43.3 63.8
1975 1.91 0.93 0.91 0.98 2.10 -0.19 40.6 40.4 59.6
1976 1.85 0.90 0.88 0.98 2.10 -0.25 39.4 39.2 57.9
1977 1.80 0.87 0.86 0.98 2.10 -0.30 38.3 38.1 56.4
1978 1.79 0.87 0.86 0.98 2.10 -0.30 38.1 37.9 56.2
1979 1.77 0.86 0.84 0.98 2.10 -0.33 37.6 37.4 55.5
1980 1.75 0.85 0.83 0.98 2.09 -0.35 37.1 37.0 54.8
1981 1.74 0.85 0.83 0.99 2.09 -0.35 37.0 36.9 54.8
1982 1.77 0.86 0.85 0.99 2.08 -0.31 37.6 37.6 55.8
1983 1.80 0.88 0.86 0.99 2.08 -0.28 38.3 38.2 56.8
1984 1.81 0.88 0.87 0.99 2.08 -0.27 38.5 38.4 57.2
1985 1.76 0.86 0.85 0.99 2.08 -0.32 37.5 37.4 55.7
1986 1.72 0.84 0.83 0.99 2.08 -0.36 36.6 36.5 54.3
1987 1.69 0.82 0.81 0.99 2.08 -0.39 35.9 35.8 53.4
1988 1.66 0.81 0.80 0.99 2.08 -0.42 35.2 35.1 52.3
1989 1.57 0.76 0.76 0.99 2.08 -0.51 33.4 33.3 49.7
1990 1.54 0.75 0.74 0.99 2.08 -0.54 32.8 32.7 48.8
1991 1.53 0.75 0.74 0.99 2.08 -0.55 32.6 32.5 48.5
1992 1.50 0.73 0.72 0.99 2.08 -0.58 31.9 31.8 47.4
1993 1.46 0.71 0.70 0.99 2.08 -0.62 31.0 30.9 46.1
1994 1.50 0.73 0.72 0.99 2.08 -0.58 31.9 31.8 47.4
1995 1.42 0.69 0.69 0.99 2.07 -0.65 30.2 30.2 45.0
1996 1.43 0.69 0.69 0.99 2.08 -0.65 30.3 30.2 45.1
1997 1.39 0.68 0.67 0.99 2.07 -0.68 29.5 29.5 44.0
1998 1.38 0.67 0.67 0.99 2.08 -0.69 29.4 29.4 43.8
1999 1.34 0.65 0.65 0.99 2.08 -0.73 28.5 28.5 42.5
2000 1.36 0.66 0.65 0.99 2.08 -0.72 28.9 28.8 43.0
2001 1.33 0.65 0.64 0.99 2.07 -0.74 28.4 28.3 42.3
2002 1.32 0.64 0.64 0.99 2.07 -0.76 28.0 28.0 41.8
2003 1.29 0.63 0.62 0.99 2.07 -0.78 27.4 27.4 40.9
2004 1.29 0.63 0.62 0.99 2.07 -0.78 27.4 27.4 40.9
2005 1.26 0.61 0.61 0.99 2.07 -0.81 26.8 26.8 40.0
テキスト ボックス: 国立社会保障・人口問題研究所『人口問題研究』による。1947〜72年は沖縄県を含まない。
 欄(1)合計特殊出生率は、ある年の人口について,再生産年齢(ここでは15〜49歳をとる)にある女子の年齢別特殊出生率を算出し,それら各年齢の特殊出生率の合計値をもって表すものである。この指標は,算定された年齢別特殊出生率に基づいて,1人の女子が再生産年齢を経過する間に子どもを生んだと仮定した場合の平均出生児数である。欄(2)は,合計特殊出生率の計算において生まれる子どもは男女児を両方含んでいるが,これを女児だけについて求めた同様な指標で,総再生産率と呼ばれる。これは,人口の再生産を直接担当するものは女子であり,したがって,現在の世代の人口が人口を再生産する力をどれだけ持っているかということの一つの指標となる。欄(3)の純再生産率は,総再生産率の出生女児について,さらに各年次の死亡率を考え,生命表の静止人口によって生き残って次の世代に母となるべき女児の数を示すものである。総再生産率と純再生産率との関係を説明するならば,総再生産率においては女子の死亡を考慮に入れず,再生産年齢を経過し終わるまでだれも死亡しないと仮定した場合,1人の女子が生むべき平均出生児数であるのに対して,純再生産率では,再生産年齢を経過し終わるまでに死亡率の適用を受ける結果の母親の数の減少を考慮にいれているのである。
 次に欄(4)は,母の世代の死亡を見込んだ場合の次代の出生女児数が,死亡を見込まない場合と比べて,どれだけ減るかを歩どまりの形で表した比率である。すなわち死亡率の適用を受けて生残してゆく母の世代の再生産によって,次代に女児がどれだけ残存せしめられるかを意味するわけで,再生産残存率と呼ばれる。欄(5)の合計特殊出生率を純再生産率で割った値は,その年次の純再生産率がもし1であったとするならば,合計特殊出生率はどれだけになるかを表すことになり,つまり人口が静止するために必要な合計特殊出生率を意味する。欄(6)は,人口が静止するための合計特殊出生率に対して生みすぎている女子数を示すものである。