表3−7 女子の安定人口動態率,平均世代間隔及び年齢構造係数:1925〜2002            
年次ネンジ 安定人口動態率 (‰) 安定人口平均世代間隔(ネン 安定人口年齢構造係数 (‰)
増加率 出生率 死亡率 0〜14歳 15〜64歳 65歳以上
1925 17.1 35.9 18.8 29.3 38.1 57.4 4.5
1930 14.3 32.8 18.5 29.6 35.8 58.7 5.5
1940 11.9 28.6 16.7 30.3 33.6 60.4 6.1
1947 17.3 31.5 14.1 29.9 36.1 58.6 5.3
1950 13.9 25.9 12.0 29.2 32.0 60.8 7.2
1955 1.9 15.8 13.9 28.8 22.2 64.1 13.7
1960 -3.0 12.7 15.7 27.9 18.7 64.5 16.8
1965 0.3 13.8 13.6 27.7 20.3 63.9 15.8
1966 -11.1 8.5 19.7 27.7 13.7 62.7 23.7
1967 1.8 14.5 12.7 27.7 21.1 63.3 15.6
1968 0.0 13.5 13.5 27.8 19.9 63.4 16.8
1969 0.0 13.4 13.4 27.8 19.8 63.2 17.0
1970 0.1 13.5 13.3 27.7 19.9 63.3 16.9
1971 0.7 13.6 12.9 27.7 20.0 62.8 17.3
1972 0.5 13.4 13.0 27.7 19.8 62.6 17.6
1973 0.5 13.4 12.9 27.6 19.8 62.5 17.7
1974 -1.1 12.5 13.6 27.5 18.7 62.4 18.9
1975 -3.5 11.3 14.8 27.5 17.1 62.0 20.9
1976 -4.6 10.7 15.3 27.5 16.4 61.6 22.0
1977 -5.5 10.2 15.7 27.6 15.8 61.1 23.1
1978 -5.7 10.1 15.7 27.7 15.6 60.9 23.5
1979 -6.1 9.8 15.9 27.7 15.3 60.5 24.3
1980 -6.5 9.6 16.1 27.8 15.0 60.4 24.6
1981 -6.5 9.6 16.1 27.9 14.9 60.1 25.0
1982 -5.8 9.8 15.6 28.0 15.2 59.8 25.0
1983 -5.2 10.0 15.3 28.1 15.5 59.9 24.6
1984 -4.9 10.1 15.0 28.2 15.6 59.7 24.7
1985 -5.9 9.6 15.5 28.3 15.0 59.3 25.7
1986 -6.7 9.2 15.9 28.5 14.5 58.7 26.9
1987 -7.3 8.9 16.2 28.6 14.0 58.2 27.8
1988 -7.9 8.7 16.6 28.8 13.7 58.1 28.2
1989 -9.7 7.9 17.6 28.9 12.7 57.1 30.3
1990 -10.3 7.7 17.9 29.0 12.4 56.8 30.9
1991 -10.4 7.6 18.0 29.1 12.2 56.5 31.3
1992 -11.2 7.3 18.5 29.2 11.8 56.1 32.1
1993 -12.1 6.9 19.0 29.3 11.3 55.5 33.2
1994 -11.1 7.2 18.3 29.4 11.7 55.5 32.8
1995 -12.8 6.6 19.4 29.5 10.9 54.7 34.4
1996 -12.7 6.6 19.3 29.6 10.8 54.1 35.1
1997 -13.5 6.3 19.8 29.7 10.4 53.5 36.1
1998 -13.6 6.2 19.8 29.8 10.3 53.2 36.5
1999 -14.6 5.9 20.5 29.8 9.9 52.8 37.4
2000 -14.2 6.0 20.2 29.8 9.9 52.4 37.7
2001 -14.8 5.7 20.5 29.8 9.6 51.8 38.6
2002 -15.2 5.6 20.8 29.9 9.4 51.3 39.4
テキスト ボックス: 国立社会保障・人口問題研究所の『人口問題研究』その他の資料による。国勢調査人口及びそれに基づく推計人口,人口動態統計による出生数ならびに生命表の生存数によって算出したものであるが,計算に用いた人口は,1940年以前は総人口,1947年以降は日本人人口である。なお,1947〜72年は沖縄県を含まない。 
   安定人口は,その理論においても実際の計算方法においても,前掲の標準化動態率や再生産率に比べ,いっそう複雑な性質を有している。いま,女子人口について計算された年齢別女児出生率〔FfF(x)〕及び年齢別死亡率〔mF(x)〕が,その年以後共に全く一定不変のまま継続していくとする。移出入は全くないものとする。そのような条件の下に置かれた場合,その女子人口の年齢構造は初めのうちは変動を続けていくが,十分長い期間を経た後には,年齢構造が全く変動しなくなってしまって,いわゆる安定した年齢構造を現わす。つまり,最初は過去の諸条件を背負い込んでいた年齢構造も,一定の出生秩序と死亡秩序を十分長い間(仮定的計算の下で)与えられることによって,それらの諸条件から解放されて,その一定の出生秩序と死亡秩序とによってのみ純粋に規定された年齢構造に到達してしまう。このような人口を安定人口という。安定状態に達したとき,年齢構造が一定であれば各年齢における出生率,死亡率が一定であるから,普通出生率,死亡率も一定となり,したがって自然増加率も一定となる。つまり,年齢構造とともに普通出生率,死亡率及び自然増加率,すなわち,安定人口動態率のすべてが一定不変となる。安定人口増加率は,人口がポテンシャルとして持っている自然増加率を意味する。