7 就業状況




2. 性別・年齢別の就業状況



 就業状況を年齢別に見ると、男性の就業者率は(表Z-1)、20歳代の70.4%から30歳代にかけて上昇し、30歳代から50歳代まで90%程度であるが、60歳代になると就業者率が57.4%となる。女性の場合は、年齢別の就業者率は(表Z-1)、20歳代と40歳代でやや高く、出産・育児などのイベントが集中する30歳代と、子どもの教育費負担が軽減する50歳代、60歳代で低下する、いわゆるМ字曲線を示している。一方、求職者率は、男性では20歳代と60歳代で高くなっており、女性では年齢が高くなるほど低くなる傾向がある。求職者を除く無業者率は、男性では20歳代で高く、30歳代から50歳代では低いものの、60歳代で高くなっている。女性は、20歳代から50歳代まで2割前後を移行しているものの、60歳代で大きく上昇している。
 就業状況と学歴との関連について見ると(図Z-1)、男女ともに学歴が高いほど就業者率が高くなる傾向がある。男性では、就業者率は「中学校以下」で72.8%、「高校」84.1%、「短大・高専」90.6%、「大学以上」は89.4%であった。女性の就業者率は、「中学校以下」で48.8%、「高校」60.1%、「短大・高専」65.1%、「大学以上」68.2%であった。これに対して、求職者率と求職者を除く無業者率は、学歴が高いほど低くなる傾向にある。



表Z-1 性別・年齢別就業者率、求職者率、求職者を除く無業者率  

 



目次へ戻る
 前へ戻る 次へ進む


社人研トップへ