Y 生活水準の変化




2. 生活の動向



 次に、20歳から69歳の世帯員の5年前、10年前と比較した生活の変化を、生活水準と収入の側面から見ると、現在の生活水準については(図Y-7)、5年前に比べて「かなり良くなった」「良くなった」とする人の割合はそれぞれ1.3%10.0%10年前に比べて「かなり良くなった」「良くなった」とする人の割合はそれぞれ2.6%12.2%であった。これに対して、現在の生活水準が5年前と10年前と比べて「悪くなった」とする人の割合はそれぞれ26.3%23.2%、「かなり悪くなった」とする人の割合もそれぞれ7.1%15.2%であった。



 世帯員の収入の変化について見ると(図Y-8)、5年前に比べて現在の収入が「減った」とする人の割合は38.9%10年前に比べて現在の収入が「減った」とする人は40.3%と、収入が減少したと回答している人の割合は約4割となっている。一方、「増えた」とする人は、5年前に比べて16.2%10年前に比べて20.1%であった。



 生活水準と収入それぞれの変化を等価世帯所得の所得階級別(10分位)に見ると(図Y-9、図Y-10)、生活水準と収入の状況はともに、所得階級が低い層のほうが、5年前に比べて「悪くなった」「かなり悪くなった」とする人の割合が多く、所得階級が高い層のほうが「良くなった」「変わりない」とする人の割合が多い。10年前と現在との比較でも、同様の傾向が見られる。


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