【付録】OECD基準の社会支出の国際比較




 我が国の社会保障給付費は、従来からILO基準でとりまとめられており、過去からの
推移をみる上では重要な指標であるが、同基準の諸外国のデータが1996年以降更新
されていない。
 一方、やや範囲が異なるがOECD基準の社会支出は比較的新しい年次まで諸外国
のデータが公表されており、本報告書においても、OECDの推計結果を掲載している
ところである。
 OECD基準の社会支出は、ILO基準に比べて範囲が広く、施設整備費などの直接個
人に移転されない費用も計上されている。



OECD基準による我が国の社会支出


 OECD基準による我が国の社会支出は、2007年度で98.8兆円である。政策分野別
にみると、「高齢」が最も多く47.0兆円(47.6%)、次いで「保健」32.3兆円(32.7%)、「遺
族」6.7兆円(6.7%)の順になっている。





参考表1 日本の社会支出の推移
      






OECD基準の社会支出の国際比較


 諸外国の社会支出を対国内総生産比でみると、我が国は、アメリカよりは大きいが
ヨーロッパ諸国に比べると小さくなっている。同時に国民負担率についても同様の
傾向がみられる。(参考図1)

参考図1 社会支出と国民負担率の国際比較(2007年)



参考表2 社会支出と国民負担率の国際比較(2007年)



参考図2 政策分野別社会支出の構成割合の国際比較(2007年)



参考表3-1 政策分野別社会支出の対国民所得比の国際比較(2007年)



参考表3-2 政策分野別社会支出の対国内総生産比の国際比較(2007年)



参考表4 政策分野別社会支出の項目説明




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