U 平成20年度社会保障給付費の概要
1. 平成20年度の社会保障給付費の総額は94兆848億円である。
(1) 部門別社会保障給付費をみると、「医療」が29兆6,117億円(31.5%)、「年金」が49兆
5,443億円(52.7%)、「福祉その他」が14兆9,289億円(15.9%)である。
(2) 平成20年度社会保障給付費の対前年度伸び率は2.9%であり、対国民所得比は
26.76%である。
(3) 国民1人当たり社会保障給付費は73万6,800円であり、1世帯当たりでは193万5,100円
となっている。
表1 部門別社会保障給付費
表2 部門別社会保障給付費の対国民所得比
表3 1人(1世帯)当たり社会保障給付費
図1 社会保障給付費の部門別推移
2. 機能別社会保障給付費をみると「高齢」が全体の50.2%で最も大きく、ついで「保健
医療」が30.9%であり、この二つの機能で81.1%を占めている。これ以外の機能では、
「遺族」(7.0%)、「家族」(3.4%)、「障害」(3.2%)、「生活保護その他」(2.5%)、「失業」
(1.3%)、「労働災害」(1.0%)、「住宅」(0.4%)の順となっている。
表4 機能別社会保障給付費
表5 機能別社会保障給付費の対国民所得比
図2 機能別社会保障給付費の推移
3. 年金保険給付費、高齢者医療給付費、老人福祉サービス給付費及び高年齢雇用
継続給付費を合わせた高齢者関係給付費は、平成20年度には65兆3,597億円とな
り、社会保障給付費に対する割合は69.5%である。
表6 高齢者関係給付費