本誌 『海外社会障研究』では第173号(2010年12月刊行予定)において、表記のタイトルで特集を企画しています。この特集は、依頼論文と投稿論文で編成したいと考えています。特集の趣旨および論文募集要項をよく読んでいただき、ふるって投稿いただきますようご案内します。
1.特集の趣旨
子どもの健やかな成長を保障することは、安心社会の基本です。少子社会となった日本では、今後ますます子どもの健やかな育ちを社会的にいかに保障していくかが重要な政策課題となっていくものと考えられます。本特集号では、生まれてから学校に入る以前の就学前のこどもを中心に、諸外国においてどのように子どもの育ちを保障する制度や政策が行われているのか、その経験と成果に学ぶために、特集を企画しました。
論文は、社会保障論、社会福祉論の他、社会学、教育学、経済学、法律学等その分野は問いません。社会保障政策を考える学際的な研究を含め、多くの研究者からの投稿を歓迎します。なお、投稿規程(本誌掲載)にも明記されているように本誌の性格上、論文は社会保障(政策)を軸とし、先進国をはじめとする諸外国の進んだ政策や制度で日本が学ぶべき経験や、その国とわが国との比較、などが専門家のみならず一般読者にわかりやすくまとめられていることが採用の可否を決める重要な条件になります。
2.論文募集要項
(1)募集論文の範囲:1の特集の趣旨に合った学術論文であればジャンルや学問分野を問いません。本誌の性格上、論文は先進諸国等の特定の外国を取り上げたものや、わが国との比較、各国間比較に関するものでお願いいたします。また、外国の事例からわが国の就学前児童政策に関する示唆を加えて下さい。論文の内容は、制度に着目した考察、データを用いた実証的な研究等さまざまな分析手法をもちいていただいて結構です。
(2)投稿締切り日: 2010年6月30日必着とします。 採否は本誌編集委員の厳正な審査および研究者2名による査読プロセスを経て決定します。
(3)掲載予定号:『海外社会保障研究』第173号(2010年12月刊行予定)を予定していますが、本誌編成上の都合で別の号に掲載される場合もあります。
(4)特集部分の構成:
特集の趣旨(依頼論文)
1.諸外国における就学前教育・保育等の状況と政策の方向(依頼論文)
2.公募論文(4〜5本)
本特集の趣旨にふさわしいものであればテーマは問いませんが、参考に、編集委員会が想定するテーマの例について次にあげておきます。
・就学前教育・保育制度・政策に関する分析(幼保一元化等の制度論等)
・経済的支援(一般的な支援、低所得者への支援)
・サービス提供体制(多様なサービス提供やマンパワーの育成、公私の役割等)
・中央政府と地方政府の役割
・児童や保護者の権利の確保(サービスの透明性、異議申し立ての権利など)
・国際機関における先行研究のサーベイ論文
(5)論文の採否および執筆要領等:海外社会保障編集幹事会で特集テーマに合うかどうかの判断を行い(本特集のテーマに合致するかどうかのスクリーニング)、テーマに合致していると判断された投稿論文については、査読で学術論文としての水準の審査を行います。詳しくは、「海外保障研究投稿規程」、「海外保障研究執筆要項」、をご覧下さい。
なお、「海外保障研究執筆要項」にもありますように、原稿の字数は以下の限度内となっております。
@論文:16,000字(図表を含む)
本文のほかに要約文(400字以内)およびキーワード(3〜5語)を添付。
A研究ノート:12,000字(図表を含む)
(照会先)国立社会保障・人口問題研究所 総務課業務係
電話 03-3595-2984 ファックス03-3591-4816
メールは研究所ホームページの「お問い合わせ」から送ってください。