U.推計結果の概要

〔出生3仮定(死亡中位仮定)の推計結果〕

4.人口ピラミッドの変化

 日本の人口ピラミッドは、過去における出生数の急増減、たとえば昭和20(1945)〜21(1946)年終戦にともなう出生減、昭和22(1947)〜24(1949)年の第1次ベビーブーム、昭和25(1950)〜32(1957)年の出生減、昭和41(1966)年の丙午(ひのえうま)の出生減、昭和46(1971)年〜49(1974)年の第2次ベビーブームとその後の出生減などにより、著しい凹凸を持つ人口ピラミッドとなっている(図U-5(1))。

 平成17(2005)年の人口ピラミッドは第1次ベビーブーム世代が50歳代の後半、第2次ベビーブーム世代が30歳代前半にあるが、出生中位推計によってその後の形状の変化をみると、平成42(2030)年に第1次ベビーブーム世代は80歳代の前半、第2次ベビーブーム世代は50歳代後半となる。したがって、平成42(2030)年頃までの人口高齢化は第1次ベビーブーム世代が高年齢層に入ることを中心とするものであることがわかる(図U-5(2))。

 その後、平成67(2055)年までの高齢化の進展は、第2次ベビーブーム世代が高年齢層に入るとともに、低い出生率の下で世代ごとに人口規模が縮小して行くことを反映したものとなっている(図U-5(3))。




U.推計結果の概要
〔出生3仮定(死亡中位仮定)の推計結果〕
1.総人口の推移−人口減少の世紀
2.年齢3区分別人口規模および構成比の推移
  (1) 年少(0〜14歳)人口および構成比の推移:少子社会の進展
  (2) 生産年齢(15〜64歳)人口および構成比の推移:働き盛り世代の減少と高齢化
  (3) 老年(65歳以上)人口および構成比の推移:高齢社会の到来
3.従属人口指数の推移
4.人口ピラミッドの変化
〔出生3仮定(死亡高位仮定、および死亡低位仮定)の推計結果〕
1.死亡高位仮定による推計結果の概要
2.死亡低位仮定による推計結果の概要