W 生活に困難を抱える世帯の状況




2. 衣料が買えなかった経験



 過去1年間に経済的な理由で家族が必要とする衣料が買えなかった経験をもつ世帯が全世帯のうちどれだけの割合であったかを見ると(表W-3)、は、「よくあった」では3.4%、「ときどきあった」では、5.8%、「まれにあったでは」では11.3%であり、計20.5%の世帯が、衣料が買えなかった経験をしている。世帯タイプ別にこれを見ると、ひとり親世帯(二世代)においては、「よくあった」とする世帯が11.6%と最も高い。また、単身世帯も他の世帯タイプに比べ、衣料の買えなかった経験がある割合(「よくあった」「ときどきあった」「まれにあった」の合計)が高くなっている。一方、「まったくなかった」とした世帯が多いのは、夫婦のみ(夫婦ともに高齢者)世帯、子どもがあるふた親世帯(三世代)であった。



表W-3 衣料が買えなかった経験がある世帯の割合  

 



 次に、20歳から69歳の世帯員がいる世帯において、世帯所得階級別に、衣料が買えなかった経験のある世帯の割合を見ると(図W-2)、おおむね、低所得層の方が高所得層に比べ経験があったとする世帯の割合が多い。「よくあった」と回答した世帯の割合は、所得階級1では6.4%、所得階級10では0.5%であった。



 地域ブロック別に、衣料が買えなかった経験のある世帯の割合を見ると(表W-4)、東北と北海道が「よくあった」とする割合が多く、それぞれ5.7%と4.5%であった。また、「九州・沖縄」は「まれにあった」とする割合が多くなっている。経験が少なかったのは「北関東」であった。



表W-4 地域ブロック別、衣料が買えなかった経験がある世帯の割合  

 



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