Y 生活水準の変化




1. 「暮らし向き」の状況



 20歳から69歳の世帯員の「現在の暮らし向き」を見ると(図Y-1)、「大変苦しい」が12.5%、「やや苦しい」が24.8%、「普通」が43.5%、「ややゆとりがある」が7.3%、「大変ゆとりがある」が0.9%、無回答が10.9%であった。
 「10年前の暮らし向き」と「現在の暮らし向き」を比べると(図Y-1)、暮らし向きが「大変苦しい」とした割合は、10年前の6.0%から現在の12.5%へ、暮らし向きが「やや苦しい」とした割合も10年前の15.7%から現在の24.8%へと増加している。逆に、「普通」「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」とした割合は、現在の方が減少している。



 このような「暮らし向き」は、「大変苦しい」「やや苦しい」「普通」「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」という各々の暮らし向きを起点にして、この10年間でどのように変化したのかを見ると(表Y-1)、現在の暮らし向きの方が良くなったと感じている割合は約12.4%であるのに対して、変化がなかったとする割合は44.4%、悪くなったと感じている割合は31.5%であった(なお、不詳は11.7%)。



表Y-1 暮らし向きの変化:10年前と現在(%)  

 



 暮らし向きの変化を年齢階層別に見ると(図Y-2、図Y-3、図Y-4、図Y-5、図Y-6)、「大変苦しい」「やや苦しい」が10年前に比べて増加しており、「普通」「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」が減少している傾向は、どの年齢層においても共通に見ることができる。なお、「大変苦しい」「やや苦しい」とする割合が最も多いのは「現在の暮らし向き」「10年前の暮らし向き」の両方において40歳代であり、10年前と比べて、その割合が最も増加したのも40歳代である(図Y-4)。また、20歳代では、「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」とした人がほかの年齢層に比べて少ない(図Y-2)。





目次へ戻る
 前へ戻る 次へ進む


社人研トップへ