本セミナーは終了いたしました。
多数のご参加ありがとうございました。

※当日の資料は「プログラム」からPDF形式で見ることができます。

会期:  2011年1月12日(水)10:00〜16:30 (9:30 開場)
会場:  女性と仕事の未来館
主催:  国立社会保障・人口問題研究所
言語:  日本語及び英語(同時通訳あり)
      パネルディスカッション時、手話通訳あり
定員:  230名
参加費: 無料

女性と仕事の未来館
東京都港区芝5-35-3
  • JR線「田町駅」三田口(西口)から徒歩3分
  • 都営浅草線・都営三田線「三田駅」A1出口から徒歩1分
※画像の上にカーソルを置くと拡大されます。

■ エレベーターは都営線「三田駅」A3、A8出口に設置されております。
JR線「田町駅」からは、西口を出て田町センタービル内のエレベーターをご利用ください。

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2008年秋の世界同時不況の影響は、非正規雇用者を中心とした失業の増加、若年者の就職難、賃金の伸び悩みなど、人々の暮らしを支える所得の低下がかつてなく身近に感じられる状況となり、貧困・格差の問題に対する関心が、これまで以上に高まっています。

今日、格差の要因には、こうした社会経済的な変化の他に、高齢化の進展、世帯構造の変化に伴う単身高齢者世帯やひとり親子ども世帯の増加などの人口・世帯動態的な要因、様々なハンディキャップを持つことによって社会的排除を被る場合があることなど、様々な要因があることが知られ始めています。

それだけに、様々な格差を是正し、人々がよりよい暮らしができるようにするためには、様々な要因に対応した人々の個別的なニーズを明らかにする地道な作業と、こうした多様なニーズを持つ人々を包み込みながら支え合う新しい社会政策の方向性(ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)や仕事と家庭の両立支援)を見いだす大局的な取り組みの両方が必要となります。

しかし、こうした2つの課題に応えるための前提となる様々な格差の要因に関する研究や、格差の是正と社会保障の給付と負担両面との関係に関する分析は、欧米先進諸国では社会調査やマイクロ・データに基づく比較研究など多くの蓄積があるのに対して、日本では、2000年代に入ってようやく始まったばかりです。

したがって、人々が直面している様々な格差の実態と要因を明らかにし、要因ごとに対応しながら、社会全体で人々がより良い暮らしを支え合っていくことのできる労働政策と結合した新しい社会保障政策(ソーシャルポリシーズ)の姿を描くことは、格差に対する関心がこれまで以上に高まっている今日、重要な課題です。

第15回厚生政策セミナーでは、上記のような問題意識を基礎として、海外と日本の著名な専門家の基調講演を基に有識者も交えた討論を行い、様々な格差に対応した新しい社会保障政策の課題と方向を展望したいと思います。

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問題提起 金子 能宏
国立社会保障・人口問題研究所
社会保障基礎理論研究部長
基調講演 ジャネット・ゴルニック
ニューヨーク市立大学 教授/ルクセンブルク所得研究センター長
落合 恵美子
京都大学大学院文学研究科 教授
パネリスト 岩田 正美
日本女子大学 人間社会学部 教授
橘木 俊詔
同志社大学 経済学部 教授
阿部  彩
国立社会保障・人口問題研究所
社会保障応用分析研究部長
司 会 松本 勝明
国立社会保障・人口問題研究所
政策研究調整官
※プログラムはこちらよりご覧下さい