第11回厚生政策セミナー

本セミナーは終了しました。多数のご参加ありがとうございました。

当日の資料は「基調講演者・パネリスト等紹介」からPDF形式で見ることができます。

概要

1.主 催 国立社会保障・人口問題研究所
2.後 援 読売新聞社
3.日 程 2006年11月1日 水曜日 10:00〜16:30
4.場 所
国連大学 国際会議場(渋谷区神宮前5-53-70)
国連大学 国際会議場

・渋谷駅から徒歩8分
・地下鉄表参道駅(銀座線・半蔵門線・千代田線)B2出口から徒歩5分
*駐車場がございませんので、お車でのご来場はご遠慮ください。

 
5.主 旨
 
 
 
社会保障の方向性とその適正規模については意見が分かれるところである。特に、給付や負担の水準をどのように設定するかということは今後検討していかなければならない重要な政策課題である。財政赤字を抱えるわが国においては、経済の活力を維持向上させるとともに財政再建にも取り組まなければならないという事情もあり、その一環として社会保障給付費の抑制なども議論の対象となっている。また、団塊世代の引退時期が近づいており、今後、高齢者への社会保障給付が増加することは避けられず、社会保障給付を賄うためには、世代間の公平性の観点から高齢者にも一定の負担を求めざるを得ない状況がある。このような社会保障をめぐる状況を踏まえ、2004 年には年金給付のマクロ経済に占める割合は将来にわたって横ばいとなるような年金制度の改革が行われ、また、2005年には持続可能性や介護予防に重点を置いた介護保険制度の改革も行われている。さらに、2006年には医療制度を将来にわたり持続可能なものとするための構造改革が行われている。
このように社会保障が抱える課題への対応が行われる中、これまでの社会保障の発展によって、我が国の平均余命は先進諸国屈指の水準にあり、高齢者の就業率はOECD諸国の中でも高い水準にある。また、社会保障給付には、受給者の消費の拡大を通じた景気浮揚の効果や、医療技術や介護リハビリテーション技術の発展につながる研究開発投資、医薬品開発のための投資、及び医療・介護サービスを提供するための労働需要の誘発など、我が国の国民経済を支える様々な役割がある。さらに、国内総生産(GDP)や国民所得(NI)の計測では反映できない厚生水準の改善の効果もある。 今後の社会保障の在り方を展望するためには、こうした社会保障が経済に及ぼす多様な機能・便益・効果に着目し、税制や雇用システムなどと組み合わせてより望ましい影響を引き出すような手だての改革と、予想される社会保障給付の増大に対応する社会保障改革との整合性が求められている。
このセミナーでは、先ず京極宣・国立社会保障・人口問題研究所長が社会保障と日本経済について基調講演を行い、次に、社会保障とマクロ経済の関係について造詣の深いデービッド・ワイズ・ハーバード大学教授に社会保障とマクロ経済の関係について、ドイツの社会保障制度の機能や役割を長年研究しているローラント・アイゼン・フランクフルト大学教授にドイツの社会保障制度における企業負担や家族の役割についてご講演いただくこととした。また、午後のパネルディスカッションでは、尾形裕也・九州大学大学院教授、翁百合・日本総合研究所理事、小塩隆士・神戸大学大学院教授、猪熊律子・読売新聞社会保障部次長、金子能宏・国立社会保障・人口問題研究所部長により、重要論点について討議を行う。これらを通して社会保障による経済への影響について、社会保障が経済に及ぼす好ましい影響を含め実証的に分析する。そして、今後の日本経済の発展に寄与する社会保障改革の課題について政策的議論を深め、今後の展望を導き出したい。
6.定 員  300名(応募者多数の場合は抽選となります。)
7.その他  聴講無料/日英同時通訳

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基調講演者・パネリスト紹介

   (リンクは、発表資料をPDFファイル化したものです)

■基調講演者
京極宣(国立社会保障・人口問題研究所長)
■講演者
デービッド・ワイズ(ハーバード大学教授)
ローラント・アイゼン(フランクフルト大学教授)
■パネリスト
尾形裕也 (九州大学大学院医学研究院教授)
翁 百 合 (日本総合研究所理事)
小塩隆士 (神戸大学大学院経済学研究科教授)
猪熊律子 (読売新聞社会保障部次長)
金子能宏 (国立社会保障・人口問題研究所社会保障応用分析研究部長)
■司会 本田達郎(国立社会保障・人口問題研究所企画部長)

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プログラム

10:00〜10:10
開会の辞
第一部 特別講演
10:10〜10:50
基調講演 「社会保障と日本経済−社会保障の経済効果を考える−」
  京極宣(国立社会保障・人口問題研究所長)
10:50〜11:30
講演1 「高齢化と健康寿命の延伸:高齢者の就業は高まるか?−社会保障の経済効果を中心に−」
  デービッド・ワイズ(ハーバード大学教授)
11:30〜12:10
講演2 「人口の高齢化と不確実性−社会保障の給付と負担が企業行動と家族や社会ネットワークのリスクシェアリングに及ぼす影響−」
  ローラント・アイゼン(フランクフルト大学教授)
12:10〜13:30 休憩・昼食
第二部 パネルディスカッション :司会 本田達郎(国立社会保障・人口問題研究所企画部長)
13:30〜14:30
パネリストからの意見
14:30〜14:45 休憩
14:45〜16:20
ディスカッション
パネリスト 及び デービッド・ワイズ(ハーバード大学教授)
  ローラント・アイゼン(フランクフルト大学教授)
  京極宣(国立社会保障・人口問題研究所長)
16:20〜16:30 閉会の辞(または総括)

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お申込み

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お問い合わせ

お問い合せ先: 第11回厚生セミナー事務局 TEL 03-6251-4654
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