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国立社会保障・人口問題研究所

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 17 第一,第二の人口転換の解明に基づいた人口・ライフコースの動向と将来に関する総合的研究(平成23〜25年度)

(1) 研究の目的
 本研究は,現在わが国で先行し世界的,歴史的な潮流となりつつある人口成長の終焉(または人口減少)や 人口高齢化などの一連の人口・経済社会変動をもたらした二つの人口転換について,その進展のメカニズム, 並びに経済社会変動との関連等を解明し,それらの知見により今後のわが国と関係諸国に見込まれる人口変 動,ライフコース変容,経済社会変化に関する展望を得ることを目的とする。ただし本研究は定量的視点か ら人口転換を捉え,将来人口推計手法等の高度な人口数理・統計モデルを活用し,その歴史的展開並びに要 因との関連を計量的に再現することによって人口転換理論の再構築を目指す点を特色とする。またわが国同 様人口変動の歴史的展開が進む欧米諸国並びに東アジア諸国の研究者等と連携を図ることにより,国際的視 点から人口転換の解明を進め,その普遍性の程度やわが国の特殊性などを明らかにすることを目指すことと している。

(2) 研究計画
 本研究事業では,二つの人口転換に関する定量的モデルの構築による人口転換理論の再構築という目的を 達成するために,( 1 )基礎データ・知見の集積と方法論の整備,( 2 )人口転換の実態の把握・比較と定量モ デルの構築,( 3 )社会変化との関係把握とシミュレーション等に基づく人口転換理論の再構築,という3段 階に分けて,研究を実施する。これらは概ね各年次の研究計画に対応し,各々は以下のようにさらに詳細な 作業分野に分けて実施することを計画している。
 23年度:基礎データ整備,人口転換理論,学説に関する調査,方法論の整備等
 24年度:第一,第二の人口転換に関する実態把握,国際比較,定量的モデルの構築等
 25年度:社会経済変化との関係分析,生成社会科学的アプローチ,人口転換理論の再構築等

(3) 研究組織の構成
研究代表者 金子隆一(人口動向研究部長)
研究分担者 高橋重郷(副所長),斎藤 修(一橋大学名誉教授),
      佐々井司(企画部第4室長),岩澤美帆(人口動向研究部第1室長),
      石井 太(同部第3室長),
研究協力者 石川 晃(情報調査分析部第2室長),釜野さおり(人口動向研究部第2室長),
      三田房美(企画部主任研究官),別府志海(情報調査分析部主任研究官),
      守泉理恵(人口動向研究部主任研究官),鎌田健司(同部第1室研究員),
      堀内四郎(ニューヨーク市立大学ハンター校教授),
      稲葉 寿(東京大学大学院数理科学研究科准教授),
      原 俊彦(札幌市立大学デザイン学部教授),井出博生(東京大学医学部付属病院助教),
      福田節也(マックスプランク人口研究所研究員),
      西野淑美(東洋大学社会学部専任講師),
      相馬直子(横浜国立大学大学院国際社会科学研究科准教授),
      元森絵里子(明治学院大学社会学部専任講師)